富田林中学・高等学校
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2024.08.20

行事

【高校長】夏休みが明けました

 8月20日、夏休みが終わり、授業が再開しました。その節目として1時間目に全校集会を行い、私から以下の通り挨拶をしたところ、生徒たちは熱心に聞いてくれていました。本日以降、「ぜんぶ全力」の学校生活がさらに熱を帯びていくことを願っています。

 皆さん、おはようございます。体調はいかがですか?高校校長の田中です。今年の夏は殊に暑い日が続いていますが、朝夕は少し涼しくなり、吹く風には秋の気配が感じられるようになりました。

 1、2年生は7月20日に夏休みが始まってから約4週間、3年生は7月末の補充授業が終わってから約3週間、授業の無い期間が続きました。7月19日の全校集会で、私は、自力で生活規律を確立しなければならないこの期間は、皆さんにとって力の見せどころであると言いました。皆さん、それぞれの場所で「ぜんぶ全力」で事に臨むことはできたでしょうか。

 今年は、私から皆さんに、このような形で話をする時はいつも「情熱」という言葉をキーに、哲学者ヘーゲルの残した有名なフレーズを紹介しています。「世の中のどんな偉業も情熱なしには成就されなかった。」この夏パリ・オリンピックが開催されましたが、そこでは全身全霊をかけてメダルを掴み取ろうとするアスリートたちの強固な意志、「情熱」の発露が至るところで見られました。アスリート達の成し遂げた偉業に感動を覚えるとするならば、私達もまたその感動を自分自身の力に変えていかなければなりません。この夏を終えて、皆さんは自分自身の全身全霊をかけてでも、その手に掴み取りたいと思える程の何物かを見付けることが出来たでしょうか。そして、そのことのために今、何か努力を始めているでしょうか。これは、ヘーゲルの言葉を借りてする、私から皆さんに向けての問いかけです。皆さんには、これからの学校生活の中で、この問いかけに対する答えに出会ってほしいと思います。そしてそのために、今日から学校生活の日常に戻ってきてください。

 1年生の皆さん、皆さんが大学進学をめざすなら、皆さんはもう既にその真っ只中にいるということを意識してください。進路の7割は1年生の、しかも前期における学習で決まると日頃から伝えていると思いますが、まだ間に合います。今日から前期末考査までの約1月、自分に厳しく挑戦してみてください。

 2年生は「中励み」の時期です。将来の第1志望の進路を明確化していくことと、部活動や学校行事など学校生活全般に深く関ること、この両面で一心不乱に励んでほしいと思います。そうした日々の活動における「ぜんぶ全力」の中から、自分自身の「情熱」を傾けるに足る何者かに出会ってほしいと思います。そんな伸びやかで可能性に満ちた楽しい時間は、長い人生の中でも高校2年生の今を措いて他にありません。満喫してください。

 そして3年生。夏休みは終わりました。成果は上々だっただろうと思っています。皆さんが現時点で見据えている第1志望こそが、皆さんにとっての真にめざすべき進路先であることを、今日ここでもう一度確認してください。そして皆さんには、是非、その第1志望の進路実現に向かって邁進してほしいと思います。これから秋に向かって時が過ぎていくにつれ、卒業後の進路が決定する生徒が徐々に増えていきますが、私たちは全員が同じチームの一員です。卒業後の進路先は別々であっても最後までみんなで協力し、チームトンコーとしての誇りを持って、努力を続けてほしいと思います。

 皆さん、私は皆さんの学校生活が日々楽しくあってほしいと願っています。1週間後には体育祭が待っています。10月には修学旅行も予定されています。今日、皆さんが元気に登校してくれる姿を見てとても明るい気持ちになりました。同時に、皆さんには実り多い高校生活を送ってほしいとも思っています。学校生活にメリハリを付け、学校行事や部活動、そして勉強に「ぜんぶ全力」で取り組み、今日からまた一緒に学校生活を満喫していきましょう。