2024年９月９日（月）16時より、本校アゴラにて第２回みらい講座を実施しました。みらい講座とは、大学や研究所等で研究活動の第一線で活躍しておられる先生方に最先端の研究内容について講演いただき、科学的好奇心や科学への興味関心を高めるとともに、希望進路の選択にも寄与することを目的として実施しています。

　第２回は大阪大学大学院基礎工学研究科附属極限科学センターより、加賀山朋子准教授にご講演をしていただきました。タイトルは、「圧力からさぐる物質の世界」です。

　物理学の研究分野についての説明や研究に関わる金属についての説明をしていただきました。金属の特徴である自由電子や物質の三態（固体・液体・気体）など高校生が学習している内容から、現在の研究しておられる手法の圧力についても生徒たちに注射器を渡して、説明していただきました。

　実際に、「圧力」を演示実験で体感することもしていただきました。ダイヤモンドを使用したダイヤモンドアンビルを用いて、水に10,000気圧の圧力をかけて状態変化（液体→固体）を起こし、できた氷の結晶を大きく育てて、実際に観察しました。圧力をかけて育成した氷は、普段私達が知っている六角柱の雪の結晶ではなく、正八面体の雪の結晶を観察することができました。

　普段体験することのできない実験や大学の研究内容に関する講演をしていただき、科学的好奇心や科学への興味関心が高まったと思います。

　本日はご講演いただき、本当にありがとうございました。