本校の高校３年生が第３５回日本数学コンクールで最高位の賞である「大賞」を受賞しました。このコンクールは論文コンクールであり、実際の数学論文に対する査読での基準によって評価されます。論文「第二種ホイットニー数の一般項の導出と漸化式の別証明」を提出し、以下の評価をいただきました。

「大賞を受賞した大阪府立富田林高等学校 3 年の北河　晴汰さんは、論文「第二種ホイットニー数の一般項の導出と漸化式の別証明 」において、n次の置換全体からなる対称群に対する第二種ホイットニー数を、１-随伴第一種スターリング数によって表す公式を考案し,　それを用いて第二種ホイットニー数に関する既知の漸化式の初等的な別証明を与えました。組合わせ論に関する高度な内容であり、とくに漸化式の別証明において発揮された計算力は特筆に値します。北河　晴汰さんは昨年度も論文「一般化された転倒数」の共著者として奨励賞を受賞しています。置換についての継続的な研究が深い洞察をもたらしたといえるでしょう。」

３年間「置換」という数学的対象に取り組み、様々な壁にぶつかりながらも新規性のある結果にたどり着くことができました。この経験を活かして、今後も数学の研究を続けて欲しいと思います。