富田林中学・高等学校
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2024.06.19

SSH

【高校長】グローカル探究Ⅱ『SDGs&万博コース』で万博STEAM教育プログラムを行いました(1)

 6月17日(月)2年生対象のグローカル探究Ⅱ『SDGs&万博コース』で、万博STEAM教育プログラムを行いました。本校は文部科学省からSSH校としてⅡ期目の指定を受けており、本年度から2年生全員がグローカル探究Ⅱの授業を履修し、幾つかの班に分かれて探究活動を行っています。その中で『SDGs&万博コース』を立ち上げた24人の生徒達は、4月からの授業の中で、例えば「効果的な災害対応を考える」「昆虫食の未来」「富田林市を盛り上げるために」といった、SDGsの目標や「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博のテーマを踏まえた探究の方向性について模索してきました。こうした取組みを踏まえ、本日、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーの中島さち子氏が代表を務める株式会社steAmから、中島さち子氏を含む5名の皆様がお越しくださり、皆さんのご指導の下、生徒達は付箋を使ったワークショップ形式で「自分の『好き』をより深め、チームで『万博×好き』のコンセプトシートを作成する」ことに挑戦しました。

 steAm社の皆さんは気さくな様子で生徒達と会話を交わし、積極的に様々な情報を提供してくださっていました。その中で代表の中島さち子氏が「通りの良い理屈を借りてきて語っても相手には響きません。将来の進路に役立つからというのでもなく、純粋になぜ自分がそのことに関心を持ったのか、なぜそのことに取り組んでみたいと思うのか、自分で考えて自分の言葉で語ることが大切です。」と生徒に語っておられたことが特に印象に残りました。AI技術がすさまじい勢いで進歩を遂げている昨今、通りの良い理屈を借りてくることは容易になりましたが、そこに欠けているのはそれに懸ける人の想いの深さだと思います。生徒達の考えた探究テーマと生徒自身の「好き」とを関連付けるという今回のワークの醍醐味もそこにあったのではないかと思います。

 今後は本日のワークショップで話し合った内容を校内で更に深め、7月16日に再びsteAm社の皆さんにご来校いただく予定です。そこでは万博の会場で、自分たちが考えたテーマに沿って、実際に来場者の皆さんに「何かを作ってもらう」「何かで遊んでもらう」「何かを語ってもらう」「何かを一緒に行う」といったワークショップに参加していただくための企画作りに挑戦します。その中で優れた企画をあげた班は実際に万博会場に招かれ、ワークショップを運営することになるとのことです。是非、富高生の企画が選ばれることを期待しています。