11月21日（木）７限、岸本記念館アゴラホールにて３年生対象に最後の進路集会を実施しました。本校生徒の進路希望先は４年制大学や専門学校、就職と多岐にわたることもあり、この時期には進路先が決定している生徒がいる一方で、来年になってから実施される学力検査に挑戦する生徒もいて、この時期の教室の雰囲気は一種独特のものになります。既に進路先が決まった生徒も、これから進路先を獲得に行く生徒も、共に残りの高校生活を悔いなく過ごし、生徒全員が前向きな希望を抱いて次の進路先へと進んでいけるよう、例年この時期に最後の進路集会を実施しています。

　私からは、進路希望の実現に向けて「複眼」を持ってほしいという話をしました。これから大学入試に挑戦する生徒も、卒業後の進路先で資格や免許の取得に挑む生徒も、そしてその後就職する、あるいは起業をめざす生徒も、目標の実現を一筋に見据える「眼」を持つことは何よりも大切です。しかし、事は常に思い通りに運ぶとは限りません。上手くいかなかった場合であっても、自分を支えるためのもう一つの「眼」を持つことができれば、たとえ一時は倒れることがあったとしても人はもう一度立ち上がることができると思います。その２つ目の「眼」とは、結果にかかわらず、目標達成に向けて一心に取り組むこと自体の中に価値を見出すことができる力です。そういう思いをこめて、この日私は生徒達に「人間は戦うために生まれたるを。」という北村透谷の言葉を紹介しました。これからの時代を生きる生徒達に、少しでも力になればと願っています。