2024.12.24
【高校長】冬休み前の全校集会を行いました
12月24日(火)4時間目に冬休み前の全校集会を行いました。本校は2学期制を取っており1月初めには集会を行わないことを踏まえ、年度末までの過ごし方等についてお話ししました。特に、3年生全員と顔を合わせることのできる機会は卒業式を残すのみとなりました。第1希望の進路実現に向け、勇気を持って来るべき入学者選抜に立ち向かってほしいという気持ちを伝えました。全文は以下の通りです。
その後、部活動等の成果について表彰伝達を行いました。全国大会で活躍した部活動、各種コンクールや学会発表等で大きな賞を獲得した探究活動など、今年も富高生は様々な場所で「ぜんぶ全力」の活躍を見せてくれました。来年も良い年になるよう期待しています。
【校長講話】
皆さん、おはようございます。体調はいかがでしょうか。校長の田中です。10月1日に後期が始まってから約3か月が経ちました。後期中間考査も終わり、皆さんが今の学年で過ごす時間は残り僅かです。「光陰矢の如し」と言いますが、月日の経つのはあっという間です。一日一日を大切にしてください。
私は後期の始業式で、皆さんにはヘーゲルの「世の中のどんな偉業も情熱なしには成就されなかった。」という言葉そのままに、それぞれの場所で、自らの活動に情熱を傾けて取り組んでほしいと伝えました。今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」でしたが、これは「第1志望の実現に向けて躍動し飛躍できる」年という意味でした。皆さんにはこの年末、今年1年を振り返り、自分は何かに向かって情熱を傾け躍動することができたか、そして目標に向かって飛躍することはできたか、深く思いを巡らせてほしいと思います。今日私からは、後期が始まってからの約3か月間を振り返りつつ、3月の年度末に向けて皆さんに期待することについてお話ししたいと思います。
まずは1年生の皆さん。皆さんの学年は、今年の4月から随分成績が伸びていると聞きました。校長として大変嬉しく思います。本校の先生たちの長年の研究により、皆さんの入学直後から1年生の後半にかけての学習量と、3年後の卒業間近の学力との間には強い相関関係があることが明らかになっています。今年のこの成績の伸びは、皆さん一人ひとりが、先生の指導を真摯に受け止め、学習に熱心に取り組んでくれた成果です。本校には、部活動や学校行事、探究活動等を、どれひとつとして途中で諦めることなく「ぜんぶ全力」で取り組むことで、卒業のその日まで学校生活を満喫し、その経験を力に変えて受験にも雄々しく立ち向かっていくという、良き伝統があります。富田林高校のこの伝統を皆さん自身が体現し、卒業までの高校生活を豊かなものにしていくために、これからも日々の学習には気を抜くことなく取り組んでほしいと思います。
2年生の皆さんは、この12月に第1志望届を完成し提出してくれました。皆さんの真剣な思いをひしひしと感じながら、私は襟を正して読みました。保護者の方々は皆さんの夢を応援する熱いコメントを寄せておられました。第1志望届には「夢を実現するために、自分を信じ、目標に向かって最後まであきらめずに、努力することを誓います。」と印刷されています。皆さんの中には、第1志望届に記入した学校の入学者選抜まで、残り1年を切っている人もいると思います。皆さんは既に受験生です。皆さんが熱心に取り組んできた部活動や探究活動等も最後の仕上げの時期を迎えます。これらの活動と、受験に向けた学習活動との、高いレベルでの両立を図りながら、年明けからは2年生の3学期というよりは、3年生の0学期に突入するのだという意気込みを持ってください。富中富高の入試期間も皆さんの学力向上に向けたプログラムを用意しています。休まず参加してください。皆さんが第1志望届に記入した「志望理由」や「合格に向けて取り組むこと」そして保護者の方々が皆さんに寄せる思いは、皆さんの受験生としてのスタート地点、「初心」です。「初心忘るべからず」の心意気をもって、受験に向き合うことを始めてほしいと思います。
最後に3年生の皆さん。皆さんはそれぞれが第1志望の進路実現に向けて今日まで懸命に努力を続けてきてくれたことと思います。皆さんの中には既に進路先の決まった人が少なくないと聞いています。おめでとう。皆さんの3年間の頑張りに敬意を表します。一方で、これから進路先を決めるため、大学入学共通テストを皮切りとした学力試験に立ち向かう皆さんも多いと思います。試験が終わるまでの間、決して気を抜かず、もうひと頑張りしてください。皆さんは、11月の進路集会で私が紹介した北村透谷の言葉を覚えているでしょうか。「吾人は記憶す。人間は戦うために生まれたるを。」最後まで戦うことを辞めなければ、皆さんの力は学力検査当日まで伸び続けていきます。学習にラストスパートをかけて、望みの進路を掴み取るまで戦い続けてほしいと思います。心配は要りません。こんな時のための合言葉が「ぜんぶ全力」です。「ぜんぶ全力」の富高生、最後まで踏ん張る力はもう身についていると私は確信しています。最後まで「ぜんぶ全力」の富高生としての誇りを胸に、本校での学びを締めくくってください。
さて、来年の干支は「乙巳(きのとみ)」です。乙(きのと)とは甲乙丙の乙と書き、巳(み)は蛇を表します。そして、「乙巳(きのとみ)」とは「努力が実り、変化を繰り返しながら成長し発展する」年回りだそうです。来年も、富高生全員がそれぞれの場所で「成長し発展する」ことを願っています。ともに頑張っていきましょう。