富田林中学・高等学校
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2025.08.08

SSH

【SSH】サイエンスツアー in 屋久島 2日目

 8月4日から6日にかけて実施しているサイエンスツアーも、2日目を迎えました。この日は、午前中にヤクスギランドでのトレッキング、午後には安房川でのカヤックとサップ体験を行いました。生徒たちは、屋久島の豊かな自然に包まれながら、学びと体験を深める一日となりました。

 午前のヤクスギランドでは、標高約1000メートルの地点に広がる深い森の中を120分かけて歩きました。この森には、多くの屋久杉が点在しており、道中には「千年杉」や「仏陀杉」など、名前の付いた特徴的な杉も見ることができます。

 また、屋久島は苔の宝庫とも言われています。全国には約2000種類の苔が確認されていますが、そのうち約700種類がこの島に分布しているとのことです。森の中には苔に覆われた岩や倒木が多く見られ、しっとりとした空気の中で静かにたたずむ緑の世界に、生徒たちは思わず見入っていました。ガイドの方からは、屋久杉が栄養の少ない花崗岩の土壌の中で、ゆっくりと成長して長寿を保つ仕組みなどについても説明があり、生徒たちは自然のしくみに興味を深めていました。

 午後は安房川に移動し、カヤックとサップの体験を行いました。初めての生徒も多く、最初は緊張した様子でしたが、穏やかな川の流れと自然の静けさの中で、徐々にリラックスして楽しむ様子が見られました。川の水面に映る森や空を眺めながら、普段は味わえない自然との一体感を感じるひとときとなったようです。とにかく絶景がすごかったです。水辺の活動を通じて、屋久島の地形や水の循環、森と川のつながりにも関心を持つ生徒も見られ、学びと体験が自然に結びついた一日となりました。

 明日はツアー最終日。西部林道を訪れ、野生動物や原生林に囲まれた屋久島の自然をさらに深く学びます。