2022.01.11
【SSH】大阪大学大学院基礎工学研究科附属極限科学センターに研修に行きました!
令和4年1月7日(金)に大阪大学大学院基礎工学研究科附属極限科学センターへの訪問研修を実施しました。中学生9名、高校生8名の計17名が参加しました。
まず初めに清水克哉教授、阿部真之教授の講義を受け、その後研究室見学を行いました。清水教授の講義では、高圧下での水の状態変化の演示実験や高圧下での超伝導について教えていただきました。阿部教授の講義では、原子サイズを観測できる顕微鏡などについて教えていただきました。
研究室見学において、清水教授の研究室では、高圧下にするためのダイヤモンドや観測する顕微鏡、高圧・強磁場・低温を実現する実験装置などを見せていただきました。また、学生が使用する居室も見せていただき、実際の大学での生活の様子や雰囲気も学ぶことができました。
阿部教授の研究室では、原子や分子の世界を映し出す「原子間力顕微鏡」を使った研究をされている研究室の様子を見学しました。細胞レベルの大きさだと光学顕微鏡で見ることができるのですが、更に小さい原子になると「原子間力顕微鏡」という特殊な顕微鏡を使わないと見えないことを教えていただきました。また、このような顕微鏡を使うと原子自体を動かすことも教えていただきました。
このような顕微鏡を使って「モータータンパク」という蛋白質の動きを捉えた動画を見せていただきました。小さな分子が動いている動画は本当に感動的でした。また、顕微鏡や顕微鏡を制御する電気回路は研究室で作製されています。生物分野である蛋白質を研究されているのですが、もともとの専門は物理だそうです。高校で物理を選択しても生物分野の研究に進むことができることも教えていただきました。
今回の訪問研修では極限状態の物性の変化や原子レベルの物質を観測する手法などさまざまなことを教えていただき、科学への興味関心が非常に高まりました。ご講義いただきました清水克哉教授、阿部真之教授ならびに説明や引率等していただいた関係の皆様に感謝致します。本当にありがとうございました。今後の本校生徒の活躍を期待しています。