７月２８日（金）にフェニーチェ堺にて行われた、大阪府吹奏楽コンクール南地区大会に出場しました。

　プロの奏者に審査していただき、明確に「金」「銀」「銅」で評価されるこの大会。本校吹奏楽部にとっても、一年の中で重要な舞台のひとつです。

　今年は『夢幻の如くなり』（作曲：広瀬勇人）という楽曲を演奏しました。幻想的なフルートソロから始まるこの曲は、戦国武将、織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いを題材に作られたものです。

　部員全員で曲のイメージを共有し、「今、どんなシーンなのか」考えながら、曲調が何度も変化し管打入り乱れる迫力の演奏で、出陣、戦闘、勝利をドラマチックに表現することができました。プレッシャーや緊張もある中、堂々と演奏できたのは、ここまでの自分たちの努力があってこそだったと思います。

■カウントダウンカレンダーもいよいよ当日。「一音心奏」で臨みました。

　結果は、見事「金賞」。

　地区代表にはなれませんでしたが、自分たちで掲げた目標を見事に達成できたこと、とても誇らしく思います。昨年末、部員たちで話し合って目標を決めてから、本番までの約７か月間、達成に向けて考え、話し合い、行動してきました。時には、ぶつかったり、息切れをしたりする時期もありましたが、最後まで諦めず全員で同じ目標を見据えて本気で努力できたことは、チームの成長に大きく繋がったと感じています。

　何か物事に真剣に取り組んでいると、楽しくない、苦しい時間が必ずやってきます。しかし、それらもひっくるめて続けてこそ、本当の「楽しさ」は得られるものです。部員たちは、このコンクールを通して、もう一段階深く、吹奏楽、部活動を「楽しめる」ようになったのではないかなと感じています。

　また、今年はOB・OGの方に指導に来ていただいたり、楽器を貸していただいたりと、周りの方からも多大なるサポートをいただきました。例年に比べ新入生が多い中、２年生が中心となって後輩指導をしっかり行えたのも、これまでの先生方、先輩方からの指導が受け継がれてきたからこそだと思います。その点で、今回の金賞という結果は、決して今の代だけで掴んだものでなく、これまでの積み重ねで頂けた賞であると感じています。

　今後も、この結果に満足せず、みなさんにステキな音楽を届けられるよう精進してまいります。これからも本校吹奏楽部をどうぞよろしくお願いいたします！

文責：顧問