2023.12.25
【高校長】冬休み前の全校集会を行いました
12月22日(金)4時間目に冬休み前の全校集会を行いました。本校は2学期制を取っており1月初めには集会を行わないことを踏まえ、年度末までの過ごし方等についてお話ししました。特に、3年生全員と顔を合わせることのできる機会は卒業式を残すのみとなりました。勇気を持って来るべき入学者選抜に立ち向かってほしいという気持ちを伝えました。全文は以下の通りです。
その後、部活動等の成果について表彰伝達を行いました。全国大会で活躍した部活動、各種コンクールや学会発表等で大きな賞を獲得した探究活動など、今年も富高生は様々な場所で「ぜんぶ全力」の活躍を見せてくれました。来年も良い年になるよう期待しています。
【校長講話】
皆さん、おはようございます。体調はいかがでしょうか。校長の田中です。10月2日に行った後期の始業式から約3か月、前期中間考査も終わり、令和5年度は約3か月を残すのみとなりました。将に「光陰矢の如し」。月日の経つのはあっという間で、一度過ぎ去った時間は決して戻ってきません。10月の始業式で、私は「ぜんぶ全力」の富高生として、皆さんが時間を有効に使って力を発揮してくれることへの期待を口にしました。覚えてくれているでしょうか。今日は、この約3か月間を振り返りつつ、更に年度末に向けて期待することについてお話ししたいと思います。
まずは1年生。皆さんの学年から、GEコースの人数が80人から120人に増員され、中進生と高進生の内訳は60人対20人から70人対50人に変更となりました。そのことも有ってか、皆さん学習に熱心に取り組み、成績も順調に伸びているということで、校長として、大変嬉しく思っています。これからも気を抜くことなく学習を続けてください。
皆さんは、これからの高校生活の中で、成りたい自分や就きたい職業を見つけていくことになります。そして、成りたい自分、就きたい職業に出会った後は、その自分に成るためにどんな進路先、どんな学校に進んで、どのように自分を磨いていけばいいのかを考えることになります。しかし、その段になって、入りたい学校に進むために必要な力が足りず、第1志望をあきらめざるを得ないということになっては困ります。皆さんが望む学問を修めることのできる学校が複数あるならば、その中でもより多くの人が学びたいと願うような、魅力的で教育レベルの高い学校に進むべきです。その準備の為にも、「ぜんぶ全力」の富高1年生としての締めくくりとなるこれからの約3か月、授業はもとより部活動や学校行事、探究活動や各種コンテストなど、学校生活の「ぜんぶ」に全力で取り組んでください。
2年生は、この12月に第1志望届を完成し提出してくれました。皆さんの真剣な思いをひしひしと感じながら、私も襟を正して読みました。今年度、こういう場所で私はよくウォルト・ディズニーの「考えなさい。調査し、探究し、問いかけ、熟考するのです。」という言葉を引用していますが、この第1志望届は皆さんが成りたい自分、就きたい職業についてよく「考え」、学校説明会やインターネット等を通じて「調査し、探究」し、先生や保護者の皆さんに「問いかけ」たりアドバイスをいただいたりしたうえで、更に「熟考」して決めた志望校が書かれているものと思っています。第1位志望届には「夢を実現するために、自分を信じ、目標に向かって最後まであきらめずに、努力することを誓います。」と印刷されています。皆さんの中には、第1志望届に記入した学校の入学者選抜まで、残り1年を切っている人もいると思います。皆さんは既に受験生です。皆さんが熱心に取り組んできた部活動や探究活動等も最後の仕上げの時期を迎えます。これらの活動と、受験に向けた学習活動との、高いレベルでの両立を図りながら、年明けからは3年生の0学期に突入するのだという意気込みを持ってください。第1志望届に皆さん自身が記入した「志望理由」や「合格に向けて取り組むこと」は、皆さんの受験生としての「初心」です。「初心忘るべからず」の心意気をもって受験に向き合ってほしいと思います。
最後に3年生。3年生の皆さんはそれぞれが第1志望の進路実現に向けて今日まで懸命に努力を続けてきてくれたことと思います。学年全体の模試偏差値が例年にないほど伸びているそうです。皆さんの努力に敬意を表します。皆さんの中には既に進路先の決まった人がいると聞いています。おめでとう。よく頑張ってくれました。一方で、これから進路先を決めに行くため、大学入学共通テストを皮切りとした学力試験に立ち向かう皆さんも多いと思います。試験が終わるまでの間、決して気を抜かず、もうひと頑張り努力を続けてください。皆さんの力は、学力検査当日まで伸び続けていきます。学習にラストスパートをかけて、望みの進路を掴み取ってほしいと思います。「ぜんぶ全力」の富高生になら、必ずできると私は信じています。皆さん自身も必ずできると信じて下さい。
ここで、3年生の皆さんの高校生活の最後に当たって、私から一つお願いがあります。それは、皆さんには最後まで高校生活を大切に、悔いなく過ごしてほしいということです。卒業後の皆さんの進路は様々に分かれることや、受験が既に終わった人がいること、一方で受験がまだまだ続いていく人がいることなど、皆さんそれぞれの事情があることに配慮して、後期中間考査後は短縮授業で午後は講習とし、大学入学共通テストが終わった後は特別の時間割を組むこととしています。しかし、例年この時期には特段の理由なく学校を休む人も居ると聞いています。気持ちは分からないではありませんが、私は、最後まで皆さんには自身の高校生活をスポイルしてほしくありません。最後まで「ぜんぶ全力」の富高生としてのプライド、誇りを持って本校での学びを締めくくってほしいと思います。
さて皆さん、来年の干支は「甲辰(きのえたつ)」です。「甲(きのえ)」とは、甲乙丙と続く甲の字であり、十干の第1位であること、優位性があること、更にまっすぐに堂々と立つ大木の姿を表すそうです。そして「辰」は、竜巻や雷などの自然現象を起こすもので、躍動する姿を象徴するものだそうです。これらが組み合わさり「甲辰(きのえたつ)」となる新しい年は、皆さんが「第1志望の実現に向けて躍動し飛躍できる」そんな年になるのではないかと思います。来年の干支の持つ意味を皆さん一人ひとりの勇気に代えて、皆さん、これからも共に頑張っていきましょう。