富田林中学・高等学校
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2023.08.22

行事

【高校長】夏休みが明けました

 8月21日、夏休みが終わり、授業が再開しました。その節目として1時間目に全校集会を行い、私から以下の通り挨拶をしたところ、生徒たちは熱心に聞いてくれていました。「ぜんぶ全力」の学校生活がさらに熱を帯びていくことを願っています。

 

 皆さん、おはようございます。体調はいかがですか。校長の田中です。今日も厳しい残暑が続いていますが、心なしか空は高くなり、赤とんぼが飛び始めました。季節はもう秋です。

 7月21日に夏休みが始まってから、1、2年生は約4週間、3年生は約3週間、授業の無い期間が続きましたが、皆さん、充実した時間を過ごすことができたでしょうか。今年は、私から皆さんに、このような形で話をする時はいつも、ウォルト・ディズニーの「考えなさい。調査し、探究し、問いかけ、熟考するのです。」という言葉を紹介しています。7月末の集会では、この言葉の中に、皆さんがそれぞれの場所で自分の力を最大限に伸ばしていくためのヒントが隠されていると言いました。その時、私は皆さんが、この夏休み中の活動を通して、このヒントに触れる体験をしてくれるよう願っていました。そういう点から、今年の夏休み、皆さんがそれぞれの場所で、それぞれの目標に向けて頑張る姿を多く見聞きすることができて、大変嬉しく思っています。

 例えば、部活動の近畿大会や全国大会で素晴らしい成果をあげた生徒、探究活動の一環で最先端の研究施設を訪問したり大きな大会で発表したりできた生徒、地元富田林市の催しに貢献している生徒、台湾やマレーシアへの短期留学で充実した日々を過ごした生徒など、学期中にはできない体験を積み重ねた人も多かったと思います。一方で、来るべき受験を見据えて熱心に学習に勤しみ、暑い夏をより熱く過ごしている生徒の姿も見られました。本校では日頃から皆さんに学習の3点固定、則ち起きる時間、学習を始める時間、寝る時間を固定することを推奨していますが、それを忠実に実行してくれているからか、朝8時から学校の自習室を開設すると、何人かの生徒が部活動や校内の夏期講習が始まる時間よりも早くに登校し、少しの時間も無駄にせず自学自習に励んでいました。授業の無い期間のこうした活動を通じて、私が皆さんに体験してほしかったのは、自らの行為が何らかの成果となって現れる時、意識的であれ無意識的であれ、人は必ず自分自身で「調査し、探究し、問いかけ、熟考」しようする積極的な姿をしているということです。体験した人はしっかりと意識化してください。そして、このディズニーの言葉通りの姿勢が体に沁みつくまで訓練してください。それが「ぜんぶ全力」の富高生の本来の姿だと思います。

 さて、今年の夏休みはもう終わりました。気持ちを切り替えて、学校生活に戻ってきてください。1年生の皆さん、皆さんの大学受験は既に始まっています。進路の7割は1年生の、しかも前期における学習で決まると言います。取り敢えずは今日から前期末考査までの約1月半、自分に厳しく挑戦してみてください。

 2年生は「中励み」の時期です。将来の第1志望の進路を明確化していくことと、部活動や学校行事など現にある学校生活全般に深く関ること、この両面で一心不乱に励むこと、そんな伸びやかでワクワクできる時間は、高校2年生の今を措いて他にありません。満喫してください。

 そして3年生。夏休みの成果は上々だったでしょうか。皆さんにとって、現時点で仰ぎ見ている第1志望こそが、真にめざすべき進路先であることを、今日ここでもう一度確認してください。そして皆さんには、是非、その第1志望を実現してほしいと思っています。誰しも、受験の時期が近づくと不安になるものです。不安が大きくなれば、現時点で手に入りやすい目標に飛びつきたくなる、そんな気持ちも分からなくはありません。しかし、そんな時には先生に相談し、仲間どうしで助け合いながら乗り切っていきましょう。私たちは、チームです。受験も団体戦です。皆さんには、チームトンコーの一員としての誇りを持ってほしいと思います。

 少し厳しいことも言いましたが、皆さん、学校は楽しい場所です。私は今日、皆さんが元気に登校してくれる姿を見てとても明るい気持ちになりました。1週間後には体育祭が待っています。10月には修学旅行も予定されています。学校生活にメリハリを付け、学校行事や部活動、そして勉強に「ぜんぶ全力」で取り組み、楽しい時間を過ごしてください。