３月15日（金）の全校集会で、つい先日本校を卒業した76期生の代表３人による大学合格ガイダンスを行いました。この取組みは、大学合格をめざす生徒に対して合格者の体験を踏まえたガイダンスを行うことで、生徒の進路実現に向けた一層の意欲の向上を図ることを目的として行った、今年初めての試みです。生徒たちには、数か月前まで一緒に過ごしていた先輩が高校生活をどのように送り、今憧れの大学の学生となって本校を巣立って行こうとしているのか、合格までの体験談を直接聞くことで、自分の現在を客観視し、より効果的な勉強方法を開拓する契機としてほしいと思います。

　進行役はファシリテーターを務める本校生徒会執行部の生徒が担い、志望校（京都大学、大阪大学、大阪公立大学）に合格した３名に対するインタビューを中心にパネルディスカッション形式で行いました。３名は、

　Q１ 「受験生活を振り返ってどうですか？」

　Q２ 「勉強について高２の時に意識していたことはなんですか」

　Q３ 「勉強について高３の時に意識していたことはなんですか」

　Q４ 「在校生へのメッセージをお願いします」

といった質問に対し、それぞれの思いを熱く語ってくれました。同じ日に行われた始業式で、私は全校生徒を前に、「将来成りたい自分と出会った時、人は驚くほど強くなる」という話をしましたが、この日話に来てくれた卒業生の一人は図らずも同じ趣旨のことを語ってくれました。「私には将来の夢があり、その実現に向かって長い時間勉強している時、自分が輝いているなという感覚に包まれることが何度もあった。」乗り越えた者にしか言えない、素晴らしい言葉です。これが厳しい受験を見事に勝ち抜いた秘密だと思いました。将来の夢、将来成りたい自分に向かって、「ぜんぶ全力」の富高生のチャレンジは続きます。