学校概要

Overview

未来に挑戦!

~新しい自分がきっと見つかる~

大阪府立富田林中学校 校長 大門 和喜

本校は朝(あした)に金剛の峰を仰ぎ、夕べに渡る石川の水のきらめきを体感できる自然豊かな地に在ります。

併設校である富田林高等学校は、明治 34 年(1901 年)に大阪府第八中学校として設置され、以後大阪府立富田林中学校、大阪府立富田林高等学校と改称され現在に至るまでに世界で活躍する人材をはじめ、日本や地域のリーダーを輩出してきました。

さらなる発展を願い、平成 29 年4月に大阪府立としてはじめての併設型中高一貫校として本校が開校しました。本校の校旗の中央の校章には太平記で有名な楠木正成公の家紋「菊水」が記され、校旗の色は地元南河内と関係の深い聖徳太子が定めた冠位十二階のうち、もっとも高貴とされる色「紫」を採用しています。このように本校の校旗には歴史と伝統を未来に引き継ぐ願いが込められています。

今、世界はめまぐるしく変化し続けています。予測不可能な時代の中で、本校は富田林高等学校と共に『地球的視野に立ち、地域や国のことを考え行動し、国際社会に貢献できるグローカル・リーダー(Global & Local)の育成』という大きな目標をもって「未来に挑戦」しています。 本校ではコミュニティ・スクールのしくみをフル活用し産官学連携により、次の3つの資質・能力の基礎となる力を育みます。

(1) グローバルな視野とコミュニケーション力

世界から日本を見ることや、外国人と交流することは国際的な視野を広げます。国際社会においてコミュニケーションツールとしての英語は必要不可欠です。本校では日頃の英語学習を楽しみながら、異文化に触れ多様性の理解に努めることができる工夫をします。また、中学 3 年ではグローバル教育の集大成として海外修学旅行を予定しています。

(2) 論理的思考と課題発見・解決能力

世の中の課題を発見し課題解決に向け論理的に考え、説明する力がリーダーとしては必要です。 また未来の国際社会を生き抜くためには、自分の経験や知識にとらわれず新たな価値を創造する力を磨き、課題に対して失敗を恐れずチャレンジし、失敗から学ぶ力も身に着けることが大切です。このマインドがアントレプレナーシップつまり起業家精神と言われるものです。本校では探究学習において、社会と直結した学びを提供する中で上記の力を育みます。

(3) 社会貢献意識と地域愛

私たちは生徒が高い志を胸に抱き、郷土や国を愛し、国際社会に貢献できる人に育ってほしいと願っています。私たちの先輩である岸本忠三さんはリュウマチの薬を世界で初めて開発し、その薬のおかげで多くの人が救われています。本校より新たなリーダーが育つことを期待します。 そして、最も大切なことは共に学ぶ仲間を大切に、仲間とともに生徒が成長していくことです。これこそが、富中高が代々大事に育んできた心です。コミュニケーション力を高め人とのつながりを大切にし、6年間で素晴らしい仲間を作ってください。本校ではみなさんが安心して学びに迎えるよう、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の専門家人材と教員から成る「富中学校支援チーム」を結成し生徒を間接的に応援しています。

中高教職員一同「チーム富田林」を合言葉に邁進する所存です。 引き続き、皆様方のご支援・ご指導を賜りますよう心からお願いいたします。

教育目標・方針

<富田林中高一貫校がめざす教育目標>

グローカル(Global & Local)リーダーの育成

富田林中学校・高等学校では「グローカル(Global & Local)リーダーの育成」を
教育目標として掲げています。
“グローカルリーダー”とは
地域に根ざしながら世界的な視野を持ち、
世界に貢献できる人材のこと。
未来を切り開く強い意志と高い知性、そして豊かな感性を持つ人材を、ここ富田林の地で育てていきたいと考えています。

<育みたい3つの資質>

富田林中学校・高等学校の教育活動では
「高い志を持つこと」「基礎基本の学習」「豊かな人間性」を大切にしています。
さらに6年間の教育活動を通して
次の3つの資質を育んでいきます。

グローバルな視野と
コミュニケーション力

世界に視野を広げる国際感覚

論理的思考力と
課題発見・解決能力

知的好奇心

社会貢献意識と
地域愛

地域を理解し、つながり、貢献する心

沿革・歴史

開校時代の正門

現在の校舎

  • 1900

    明治33年9月

    ・ 9月 5日 大阪府第8中学校として南河内郡川西村に設置の件認可される(文部省告示)

    明治34年

    ・ 1901年 大阪府第八中学佼(同年4月大阪府富田林中学枚、同年6月に大阪府立富田林中学校と改称)として現在の場所(富田林市)に開校。男子のみの5年制の旧制中学で、定員は一学年100名。

    大正8年3月

    ・ 菊水文庫の大修理完成

    昭和4年3月

    ・ プール竣工

    昭和11年9月

    ・ 新校舎竣工

    昭和12年5月

    ・ 新校舎落成式挙行

  • 1948~
    1948

    昭和23年

    ・ 1948年 学制改革により、新制大阪府立富田林高等学校として発足。旧制大阪府立富田林高等女学校(現河南高等学校)と生徒・教職員共交流し、男女共学となり現在に至る。現在、全日制課程普通科と、3年以上の定時制課程普通科を持つ。

    9月

    ・ 定時制課程(普通科夜間部)を併設
    ・ 科長原分校(定時制課程家庭科)を大阪府南河内郡磯長村立科長原中学校内に設置
    ・ 千早分校(定時制課程家庭科)を大阪府南河内郡千早村立小学校内に設置

    昭和24年4月

    ・ 長野分校(定時制課程家庭科)を大阪府南河内郡長野町立中学校内に設置

    昭和26年4月

    ・ 赤阪分校(定時制課程家庭科及び普通科)を大阪府南河内郡赤阪村立中学校内に設置

    6月

    ・ 創立50周年記念式挙行

    昭和31年3月

    ・ 科長原分校を廃校

    昭和34年3月

    ・ 千早赤阪分校校舎落成

    4月

    ・ 赤阪分校・千早分校を統合して千早赤阪分校と改称

    昭和36年10月

    ・ 創立60周年記念式挙行

    昭和37年3月

    ・ 鉄筋コンクリート2階建(3号館・普通教室3・図書館・特別教室)ならびに鉄骨ブロック1階建(音楽室・男女用便所・定時制生徒指導室)校舎落成

    4月

    ・ 本校全日制に家庭科設置(後、家政科と改称)

    昭和38年4月

    ・ 千早赤阪分校全日制の課程に家政科設置

    昭和39年3月

    ・ 鉄筋コンクリート2階建(5号館・普通教室4)ならびに鉄筋ブロック1階建クラブ部室及び倉庫の増築竣工
    長野分校を廃校

  • 1965~
    1965

    昭和40年3月

    ・ 南河内郡千早赤阪村桐山40番地に千早赤阪分校新校舎(鉄筋コンクリート2階建本館)竣工

    5月

    ・ 千早赤阪分校新校舎へ移転

    昭和44年3月

    ・ 第2体育館(鉄筋コンクリート2階建)竣工、
    ・ 千早赤阪分校定時制課程の廃止、廃止に伴い在籍生徒を本校定時制に移籍

    昭和46年2月

    ・ 菊水文庫竣工

    10月

    ・ 創立70周年記念式挙行

    昭和47年3月

    ・ プール・同更衣室改築工事竣工

    昭和48年3月

    ・ 5号館3階部分増築工事(書道関係)竣工

    昭和54年2月

    ・ 千早赤阪分校特別教室増築工事竣工

  • 1981~
    1981

    昭和56年11月

    ・ 創立80周年記念式挙行

    昭和57年3月

    ・ 本校全日制課程の家政科廃止

    8月

    ・ 同窓会館改修工事竣工

    昭和63年3月

    ・ 運動場防球ネット設置工事竣工

    7月

    ・ 図書室冷房機設置工事竣工

    平成3年11月

    ・ 創立90周年記念式挙行

    平成7年6月

    ・ 大阪府立富田林高等学校改築第1期工事着工

    平成11年3月

    ・ 千早赤阪分校廃止

    7月

    ・ 普通教室棟・連絡棟・多目的ホール・倉庫竣工

    平成13年3月

    ・ 2001年 3年各クラスにクーラー設置

  • 2001~
    2001

    11月

    ・ 創立100周年記念式挙行

    平成14年4月

    ・ エルハイスクール(人材育成研究開発重点校・府内17校、5年間)に指定1年目 全人教育を通して次代を担うリーダーの育成と生徒の進路希望の実現を図る

    平成14年4月

    ・ 完全学校週5日制二期制の導入

    9月

    ・ 土曜セミナー開設

    平成15年4月

    ・ 1学年の「総合的な学習の時間」に1年Eタイムの取り組み始まる

    8月

    ・ 各クラス・職員室・社会科教室にエアコン設置

    平成20年3月

    ・ 定時制閉課程

    平成21年4月

    ・ 学力向上実践研究推進校に指定(3年間)

    7月

    ・ 普通教室棟・連絡棟・多目的ホール・倉庫竣工

    平成22年4月

    ・ Human Development(HD)専門コース設置

    平成23年11月

    ・ 創立110周年記念式挙行

    平成24年8月

    ・ ユネスコスクールに認定

    平成26年6月

    ・ 中高一貫校(併設型)への移行発表

    8月

    ・ 全ホームルーム教室にICT機器設置

  • 2017~
    2017

    平成29年4月

    ・ 併設型中高一貫校となり、富田林中学校1期生120名が入学
    ・ 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定

    平成30年4月

    ・ 文部科学省より「学校運営協議会と地域学校協働本部の設置拡充に向けた調査研究校」に指定(中学校)

    6月

    ・ 岸本記念館中高一貫コンセプトホール記念式典(落成式、オープニングセレモニー)
    ・ 式典

    令和3年2月

    ・ 文部科学省主催 全国コミュニティ・スクール研究大会(栃木大会)で全国発表(中学校)

    令和4年10月

    ・ 全国公開授業(中学校・英語)

    令和5年12月

    ・ 全国発表(中学校・総合的な学習の時間「探究」)
    ・ 文部科学省主催 全国コミュニティ・スクール研究大会(鳥取大会)で全国発表(中学校)

    令和6年4月

    ・ 文部科学省より「教育課程実践検証協力校(総合的な学習の時間)」に指定(中学校)

校歌

校章

校章・制服

富田林高等学校の制服は写真のようなデザインとなっています。
入学式や卒業式をはじめとする式典や地域フォーラムなどの学校が指定する日は着用することになっています。
それ以外の時には、私服の着用も認めています。
富田林中学校は制服を毎日着用することとなっています。

中学制服

高校標準服

ブレザーのネクタイ・リボンは紺色になる予定です

施設・設備紹介

校舎はその位置関係によって、体育館(東館)・西館・南館・北館と呼ばれています。
西館は1983年2月に、その他の建物は1999年7月に完成しました。また中高一貫校(併設型)になったことを記念して、2018年には360人収容のアゴラホールを備えた岸本記念館も建設されました。府立高校の中でも新しく、斬新なスタイルです。バリアフリーの考えのもとに設計されており、校内には段差がなく、また、エレベーターも設置されています。

東館 西館 南館 北館
  • 中学普通教室
  • 生物教室/生物講義室
  • 化学講義室/化学教室
  • ギャラリー
  • 高1・2年普通教室
  • LL教室
  • 物理講義室
  • 物理教室
  • SSラボ
  • 体育館
  • 体育準備室
  • 書道教室
  • LAN教室
  • 高2・3年普通教室
  • 美術教室
  • 技術教室
  • 作法室
  • 会議室
  • 事務室
  • 中学校長室
  • 高校校長室
  • 進路指導室
  • 保健室
  • 配膳室
  • カウンセリングルーム
  • 食物実習室
  • 家庭科総合実習室

併設型中高一貫校として
府立富田林高等学校に併設される中学校の学校概要について

平成26年12月22日の教育委員会会議において、
設置が決定された南河内地域における併設型中高一貫校として府立富田林高等学校に併設される中学校の学校概要について、
以下の通り、決定することとする。

  • 1.基本的枠組み
  • 2.中高一貫教育の理念
  • 3.コミュニティ・スクールの概要
  • 4.中高一貫校の教育課程の概要
  • 5.特色ある教育活動
  • 6.学校生活
  • 7.中学校の入学者の選抜方法