学習・進路サポート

Support

6年間の学び

豊かな英語力を身につけ、国際的な視野を育み、
国内外で活躍する人材になろう!

  • 身近なトピックから社会的な内容まで、自然なスピードで聞いて概要を理解できる

  • 様々なジャンルの文章を一定時間内に読み、素早く情報を整理して全体の要旨を理解することができる

  • 具体的な理由を示しながら自分の意見を述べたり、多様な表現を用いながら物事を描写・説明したりすることができる

  • 複数の段落で論理的に、自分の意見・考えや情報を、多様な表現を用いながら書くことができる

6年間何度も繰り返し学ぶ!

6年間で、計算力、論理的思考力、数学的表現力を高い次元へ!

数学科においては、数学に興味関心を持ち、自分から進んで筋道を立てて考え、答えへとたどりつけることを目標にしています。
そこで、6年間の教科の学びを通じて、主に「計算力(数学的処理能力)」「論理的思考力」「数学的表現力」の伸長をめざしています。
具体的には、教科書内容の履修を前提としつつ、3つのステージそれぞれに重点項目を設け、能力の伸長に努めています。
これらの能力は、社会の課題を発見し、能動的に解決法を見出していく能力につながります。

日本の言語文化を大切にしながら、
現代社会に必要な国語力を身につけよう!

国語科においては、生涯にわたる社会生活で必要な国語の学習について、言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、言葉で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を育成することをめざしています。
そのために、6年間の教科の学びを通じて次のような目標を掲げ、広く豊かな視野を養い、考えを伝え聞き取る能力を育むとともに、
特に高校三年生では発展的な問題演習に取り組み、難関大学受験にも対応した学力を育成します。

科学に興味関心をもち、科学的にものごとを眺める
視野と姿勢を身につけよう!

理科においては、科学に興味関心を抱き、物事を主体的に考え・判断する能力の育成をめざしています。
そこで、中学校と高校という2つのステージにおいて、「科学への興味」を土台とした、主体的な学びが実現できるよう、カリキュラムを構成 しています。具体的には、以下のような資質・能力を生徒が身につけられるよう、授業を展開しています。これらの能力は、社会の問題を 発見し、問題を解決する能力につながります。

富田林から世界をリードするチカラを身につけよう!
~思考・判断・表現・実践~

歴史・地理・公民という3つの分野から、様々な角度で物事を見て、思考・判断・表現していくことで、社会で活躍するための能力の育成を 目標としています。6年間の教科の学びを通じて、地図や資(史)料等から的確に情報を読み取り、適切な答えを出す「思考力」・「判断力」や、 その答えを論理的にまとめ、適切に社会にアプローチする「表現力」・「実践力」を伸長することをめざしています。さらに、「よりよい社会を 形成しようとする態度」や「多様性を認め合う寛容さ」を育てていきます。具体的には、教科書内容の学習を基本としつつ、以下の3つの ステージそれぞれの発達段階に応じて目標を掲げ、社会の課題を発見し、能動的に解決法を見出し、実践していくチカラにつながります。

芸術の幅広い活動を通して、各科目における見方・考え方を働かせ、
生活や社会の中の芸術や芸術文化と豊かに関わる
資質・能力を育成することをめざす。

1年次「芸術Ⅰ」音楽Ⅰ・美術Ⅰ・書道Ⅰから1科目を選択して学習し、2年次の文系では「芸術Ⅱ」として引き続き学習します。

体育

  • 集団行動や各種目の中で、自己の能力に応じて基礎・基本的な運動技能・体力や筋力を高めよう。

  • 各種目の中で、仲間と協力することでし、運動の楽しさや喜び、達成感を一緒に味わおう。

  • 体育の授業を通して、運動をする楽しさを知り、生涯にわたって運動に親しめるようになろう。

  • 集団行動や各種目の中で、自己の能力に応じて基礎・基本的な運動技能・体力や筋力を高めよう。

  • 自他の運動を分析し、興味・関心を高め、運動の楽しさや喜びを協力して到達できる達成感を味わおう。

  • 体育の授業を通して、運動をする・見る・支える・調べるといった関わりを学び、自分にあったスポーツライフを考えてみよう。

保健

  • 健康について知り、豊かな生活を送れるようになることや、体と心の変化について学び、
    自分自身と向き合えるようになろう。

  • 生活習慣病や喫煙、飲酒などの知識を増やし、障害の防止やけがをしたときの対処法について理解し、
    自身の生活に活かそう。

  • 健康に関わる環境について理解し、環境の変化に対応する力を身に付けよう。

  • 身近な健康問題に興味をもち、日常生活で直面する健康課題を知り、その解決方法を考えよう。

  • 康や安全についての社会的な取組や個人での対応について学び、
    日常生活で直面する健康課題を知り、その解決方法を考えよう。

授業改革

生徒手帳

本校は独自の生徒手帳を作成しています。生徒たちはその手帳に日々の学習時間を記録し、毎月、学年ごとに生徒の学習時間を集計し、進路通信でフィードバックすることで、勉強時間を確保しようとする意識が高まるようです。また、この手帳には学校の年間行事が印刷されていて、スケジュールを管理するためにも役立つため、生徒たちに好評です。

毎年、年度初めに生徒全員に配布されます
生徒が日々の勉強時間を記録し、自分の学習状況を客観的に把握できるようになっています
生徒たちの学習時間は学年ごとに毎月集計し、進路だよりでお知らせしています
その年度の学校行事が印刷されています

ICT設備

一人ひとりに丁寧な学習指導をすすめています。
全ホームルーム教室にICT機器が設置され、わかりやすい授業を行っています。また、生徒の発表用のツールとしても活用しています。

卒業生の声

2期卒業生
大阪大学 医学部医学科 新熊 晴乃

富校では、勉強も部活も行事も、「ぜんぶ全力」で楽しむことができます。自由な校風であるからこそ、自分達で何かを成し遂げよう、という気概をもってあらゆるイベントに臨むことができます。
美術部と茶道部に所属していた私は、特に文化祭が良い思い出です。クラスや部活の仲間と協力し合って一つのものを作り上げる経験は、私の人生の中でも貴重なものになりました。富校のような自由で盛り上がる文化祭は他にはないと思います。
また、自分の進路について考える機会も多く設けられています。特に、中学1年生の時に、岸本忠三先生と山中伸弥先生の講演を聞かせていただいたことは強く記憶に残っています。私が実際に進路を決める際には、それらの講演を思い返し、自分が将来どうなっていたいか、というイメージを膨らませました。探究活動をする中で、自分の好きなことを見つけていく同級生もいました。どのような進路を選択しても、先生方も友達も応援してくれます。私自身、自分の学力が志望大学に届くか不安でしたが、先生方や友達に背中を押していただきました。
富校は、自分がやりたいことを全力で頑張れる環境が整っています。みなさんにはぜひ、かけがえのない充実した学校生活を、富校で送っていただきたいです。

62期卒業生
大阪大学 医学部卒業 坂本祥大

僕は富田林高校を卒業後、2年間の浪人生活を経て大阪大学医学部に進学し、現在はとある病院で外科専攻医をしています。僕が医師を志したのは高校3年生の10月ごろで、それまでは京都教育大学志望でした。ふとしたきっかけで医師を志しましたが、多くの人に反対されました。現実的に僕の成績では医学部は無理だったからです。高校生活をしていると、将来の職業について嫌でも考える時がきますが、おそらくみなさんは多くの選択肢を無意識に除外しているのではないかと思います。「自分にとっての現実的な選択肢」の範疇から進路を決める人がほとんどだと思います。しかしもし何かのきっかけで無謀でも何かを志したなら、「非現実的な選択肢」だとしても最初から諦める必要はありません。もちろん努力が必要ですが、何とかなることも多いですよ。みなさんの夢が叶うことを遠くから祈っています。

69期卒業生
大阪大学 外国語学部外国語学科ドイツ語専攻 坂本清香

私の高校生活は、勉強、部活動、行事に「全部全力」な3年間でした。
部活動は、ダンス部に所属していました。明るく思いやりのある部員に恵まれ、毎日練習場所に行くのが本当に楽しみでした。ダンス部では、大会や文化祭等での発表に向けて、曲探しから振り付け、衣装選びまで自分たちで行います。みんなで力を合わせて切磋琢磨した思い出は、私の大切な宝物です。
進路選択の際、私は「言語が好き。海外の文化についてもっと知りたい。」という「想い」を持っていました。富田林高校の先生方は、私の「想い」を後押ししてくださり、大学受験に向けて手厚くサポートしてくださいました。
現在は、大学でドイツ語を専攻し、言語を切り口にドイツ語圏の社会や文化について学んでいます。ドイツ交換留学も経験し、たくさんの人々との出会いの中で、自分の視野がぐっと広がるのを感じました。
富田林高校で学んだ、「何事も全力で取り組む姿勢」を忘れず、これからも様々なことに挑戦してゆきたいです。

72期卒業生
大阪大学 文学部 花田大輝

私は1年の途中まで特に成績が良かったわけではありませんでした。勉強に力を入れ始めたのが1年の終わりの頃でした。2年からHDクラス(現在のGE)という選抜クラスと標準クラスに分かれるのですが、その選考に落ちたことがきっかけでした。この悔しさから、HD(GE)クラスの人たちに負けないよう頑張ろうと思えました。
2年からは定期テストでクラス上位を維持し続けました。具体的な勉強法としては、寝る前に教科書や単語帳などを見て復習することを心がけました。寝ている間に記憶が整理されるといわれているので毎日継続するようにしました。横になりながらできるので負担は軽かったです。
高校3年の5月でクラブ活動を引退し、そこから受験勉強を本格的に意識しました。それまでに勉強の習慣がついていたのでそこまで苦痛ではありませんでした。初めは大阪市立大学を志望していましたが、模試の結果が良かったので先生に神戸大学を受けてみてはと提案されました。これで自信がついてさらに勉強に集中できました。
3年になると、講習でセンター試験や2次試験がどのようなものか体感できました。過去問を解き始めたのは夏休みからでした。最初は出来なくていいので、どのような問題が出されるのかを確認するだけで十分だと思います。センター試験後、受験校が確定すると、大学別の講習がありました。そこで神戸大学の国語を約10年分解き、解説と採点を受けました。このおかげで問題に慣れることができました。結果は不合格でしたが、浪人する上で必要な基礎学力と勉強する体力が身についたと思います。最初は全然学力が届いていなくても、毎日継続すれば案外なんとかなります。後輩の皆さんには高い目標をもって、努力して欲しいと思います。また、高校時代は、勉強だけではなく、文化祭や体育祭などの行事も満喫して欲しいです。私も文化祭の劇で、みんなで一つのものを完成させる楽しさを学びました。ぜひ富田林高校で、勉強もクラブも行事も楽しんで欲しいです。

73期卒業生
神戸大学 国際人間科学部 森田 隆大

富田林高校を表す言葉は、「ぜんぶ全力」です。私はこの言葉がとても好きで、その言葉通り勉強・部活動・行事・その他の活動すべてに全力で取り組むことができる環境が富田林高校にはあると思います。
たとえば、コロナウイルスの影響で例年とは全く違う一年間となった高校最後の一年、最後まで悔いなく部活動をやり切って引退することができ、さらに最高の文化祭・体育祭を過ごせたのは、富田林高校だったからだと思います。また、高校の研修・修学旅行で海外を訪れ、様々な発見・学び・体験ができたことは現在の進路に大きくつながりました。
忙しく、上手くいかなかったり悩んだりすることもたくさんありましたが、それでも頑張れたのは仲良くしてくれた友達との楽しい毎日があったからだと思います。そんな友達ができたことだけでも、富田林高校に通えてよかったなと思います。
同じ立場や目標、思いを持った友達、自分たちを全力でサポートし教えてくださる先生方と色々な活動に全力で取り組めた3年間は一生忘れられないものになりました。ぜひ多くの人に楽しく、大切な高校生活を富田林高校で過ごしてもらいたいと思います。

73期卒業生
大阪教育大学 田辺さくら

私は、富田林高校の委員会活動を通して、たくさんのことを学びました。私は、高校1年生の頃から、体育祭準備委員会に入り、高校3年生では、体育祭準備委員会の委員長と文化祭準備委員会の副委員長を経験しました。
特に高校3年生の時、コロナウイルスの影響でできることが限られた中で、生徒全員が楽しめるように考えるのは、本当に大変でした。私たちが、たくさん考えて感染対策などをしっかりしても通らない企画、全校生徒にアンケートを取って、賛成が9割を占めるのに伝わらない気持ち。正直、心が折れそうになりました。
しかし、委員会の仲間やたくさんの友達、先生方が一緒になって考えてくれ、本番まで頑張りぬくことができました。そして、行事を楽しむたくさんの笑顔や「ありがとう」と声をかけられ、「自分がしてきたことは無駄じゃなかった。」と心から思うことができました。
楽しいことも苦しいことも経験できた富田林高校で過ごした日々は私にとってかけがえのない時間です。

卒業生紹介

岸本忠三 さん
(免疫学者、大阪大学特任教授)

1939年富田林市生まれ、富田林高校10期生。大阪大学医学部卒業。
海外経験を経て同大学細胞工学センター教授、医学部内科学教授、医学部長、1997年に大学総長に就任。2003年より名誉教授、現在大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授。免疫学の権威であり、種々の生理現象や炎症・免疫疾患の発症メカニズムに関与している糖タンパク質である「インターロイキン6(IL-6)」の発見で知られる。このIL-6の働きを抑えるアクテムラが、今、新型コロナウィルスの治療薬として脚光を浴びています。
国内では1998年に文化勲章、海外では2009年に日本人初となるクラフォード賞受賞、2017年にはキング・ファイサル国際賞、2020年Tang Prize受賞等国内外において数々の賞を受賞されています。

長い間、人類を苦しませている難病の「リウマチ」を克服する薬を開発したのが富田林高校の大先輩、岸本忠三先生です。日本初の免疫治療薬アクテムラを苦労の末に開発した岸本先生は、「10年後には、関節リウマチで車いすの生活を余儀なくされる人がいなくなるだろう」と、世界中から称えられました。先生は、現在も大阪大学で学生に教えています。
「『何でやろ?』という素朴な疑問が、研究の原動力だ」「自分が開発した薬で難病と言われた病気も治っていく。これこそ自分が生きている証やなと思う。」とおっしゃっています。そして、新しい世代に期待をかけて、新しい富田林中高一貫校を応援していただいています。岸本先生こそ、私たちのめざす「探究」と「貢献」の実践者です。

岸本先生の口癖「社会のためになる人になれ」を心に抱き、この富田林中学校・高等学校で深い「学び」を実践しましょう。未来に挑戦!